YouTube CEOのメアリー・エレン・コー氏は、DIGIDAYのインタビュー(2024年1月配信)で、「最速の成長を遂げているのは『リビングルーム』の大画面で、コネクテッドTV(以下、CTV)の視聴者数は1億5000万人に及ぶ」と語りました。また日本でのCTV利用者は月間視聴者数が3800万人を超え(2023年6月時点)ており、企業広告主は無視できない数字となっています。ではリビングルーム視聴を踏まえて企業はどのような広告を打てば良いのでしょうか。スマホの違いと比較して解説します。
▼モバイル版で使用できる新機能「リミックス」
プラットフォーム上で公開されているアーティストの公式ミュージックビデオを活用して、オリジナルのショート動画を作成できます。使用できるツールは全部で4種類あるので、それぞれを見ていきましょう。
・サウンド
こちらは以前からある機能で、ミュージックビデオから音楽だけを抽出して、オリジナルのショート動画に利用できます。
・コラボ
「コラボ」は、アーティストのミュージックビデオと、自身のオリジナル動画を並べて表示する機能で、最長60秒のコラボレーションが可能です。やり方は簡単で、先にミュージックビデオの好きな部分をトリミングしてから、オリジナル動画を選ぶだけ。「レイアウトを選択」から、ミュージックビデオの位置を上下左右、好きな位置にレイアウトできます。
・グリーンスクリーン
「グリーンスクリーン」は、CG合成のグリーンスクリーンと仕様が似ていて、ミュージックビデオを任意のオリジナル動画の背景に設定することができます。合成の際は、任意のオリジナル動画に映っている対象物(人物や物体)を自動で切り抜いてくれるので便利ですね。
・切り抜き
この機能では、ミュージックビデオから最大5秒間の映像を切り出して、オリジナル動画に利用できます。
人気の楽曲を用いてダンスチャレンジをするショート動画は他SNSでも見られますが、本家本元とのコラボレーションができるのはYouTubeだけ。他にも、旅行会社ならミュージックビデオのロケ地を組み込んだオリジナル動画を撮影する、企業の代表がアーティストとデュエットしたように見せるなど、アイディア次第で企業アカウントでも活用方法は広がりそうです。新たな機能を早速試して、拡散性のあるショート動画を作成してみましょう。