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ショート動画の心理学。なぜ短尺コンテンツが好まれるのか

企業の製品やサービスについて学ぶのに7割の消費者はショート動画を好む

ショート動画は一般的に60秒以下の動画コンテンツを指します。TikTokやYouTubeショート、Instagramリールなどから、短い時間で情報を得たり、ブックマークして必要なときに繰り返し閲覧したりできるのが利点です。そして、製品やサービスについて理解するのに、消費者の73%はショート動画を好むという調査があります。HubSpot社がショート動画が好まれる理由について解説しました。

人の注意が持続する時間が短くなるにつれ、コンテンツも短くなり続けている

心理学者Gloria Mark氏は、人の注意が続く時間は、ここ20年短くなり続けているという研究を発表しています。コンピューター上で一つの作業を継続できる時間を計測したところ、2004年では平均して2分半、2012年では75秒、そして、2019年頃には47秒となりました。ソーシャルメディア上の動画に限らず、テレビや映画も、短い時間で理解できるよう変化してきているのには、このような消費者の変化があるのです。
Adobe社の調査では、米国ユーザーの4割はTikTokを検索エンジンとして利用していると報告されています。料理のレシピなどを調べる際にも、まず、探す対象となるのはショート動画です。仕事でも趣味でも時間を有効活用できるよう努めているのでしょう。

高い費用対効果が期待できるショート動画は、マーケティング担当者にも利点がある

ショート動画は、作成に要するコストや時間が少ないため、マーケティング担当者にとって費用対効果の高いコンテンツとなっています。そこで、約3割のマーケティング担当者は、ショート動画を活用したいと考えるようになりました。

例えば、言語学習プラットフォームDuo Lingoは、面白いショート動画で有名になり、TikTokのフォロワーは1000万人を超えています。同社のキャラクターが登場するコンテンツでは、音楽や映像のおかしさもあり、5770万回視聴に達しました。ショート動画で高い認知を獲得したため、少ない労力で極めて高い効果を上げた施策だったと言えます。

まとめ

短いコンテンツが増えたから人の注意が短くなったのか、人の注意が短いから短尺コンテンツが人気になったのかは、鶏と卵の関係のようであり、その因果関係は明確ではありません。いずれにせよ、消費者にとっては、いつでもすぐに情報が得られるコンテンツであり、マーケティング担当者にとっては、少ない費用で高い効果が期待できる施策です。ショート動画の人気は今後も続いていく可能性が高いのではないでしょうか。

参考資料
https://blog.hubspot.com/marketing/short-form-video-psychology

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