動画コンテンツのアイディアは、「動画生成AI」から広がるかもしれません。「動画生成AI」とは、人間の指示によってイメージに適合する動画を自動で作成できるシステムです。この記事では、各社がリリースしているツールの中から、既存のテキストを基に動画コンテンツを作成できるものを3つご紹介します。
WEBサイトやPDFから動画を生成する「NoLang」
「NoLang」はテキストから動画を生成できるツールで、既存のブログ記事や企業WEBサイトを要約して動画に変換できます。動画に修正・加工を加える場合はChatGTPのように自然言語でプロンプトを構成できるので、AIに慣れていない人でも人間と会話しているような感覚で簡単に利用できます。
生成した動画は動画スレッドとして保存でき、ダウンロードも可能です。しかしダウンロード動画を共有する際は、利用規約上、サービス運営者のクレジット表示しなければいけないので、その点注意ください。長年のブログ運営でネタは豊富にあるけれども動画をつくるのが手間という企業担当者は、こちらを利用してSNSデビューするのもよいかもしれません。
AIアバターがテキストを読み上げてくれる「Synthesia」
「Synthesia」は入力したテキストをリアルなAIアバターがナレーターのように読み上げてくれるツールです。アバターは120種類以上から選択したり、カスタムで独自のAIアバターも作成したりできるほか、作成した動画はプラットフォーム上で別の動画と組み合わせるなど編集もできます。日本語はもちろん多言語にも対応しているので、世界に動画を発信したい企業は強力なパートナーとなってくれるでしょう。
ニュース記事や統計データを動画にするなら「GliaCloud」
ネットに上がっているニュース記事や統計データを基に動画を生成するなら、「GliaCloud」がおすすめです。URLを入力するとAIがテキストを読み込んで、サイト内で使用されている写真のほか、文脈に合わせた画像や動画(ともに著作権はクリア)を自動で盛り込んで、動画に変換します。統計のような複雑なデータ使用も可能ですが、SNSなどで公開する場合は引用元への使用許可、クレジット表記など著作権関連は人間が解決しましょう。
煩雑な作業をAIが請け負ってくれる点、動画生成AIはとても便利です。しかし一方で、AIがこちらの意図を正確に読み取ることができず、ツールにない機能・作業には対応できないため、理想通りに作業が進まない場合もあります。また、生成された動画が倫理的な内容に触れていないか、各SNSの規約に違反していないか、必ず人間の目でチェックすることが重要です。その点注意しながら、便利なツールを駆使して魅力的な動画を量産していきましょう。