長編動画を短尺に編集するTikTokの新機能Smart Split

2025.12.18
instagram

場面を指定するだけで、適切な動画サイズに切り取る新機能

TikTokは2025年10月に米国クリエイターサミットにて複数のAI新機能を発表しました。その中でも「Smart Split」は一分以上の動画を短いショート動画へ変換する機能として注目されました。Verge社がTikTokの新機能Smart Splitについて解説しています。

数時間に及ぶコンテンツでも、ショート動画として再利用可能

TikTokは、長時間のポッドキャストや一日中ウェアラブルカメラで撮影したVlog動画のようなコンテンツにおいて、Smart Splitが力を発揮することを示唆しています。ユーザーは、まず分割したい長尺のコンテンツをアップロードします。そして、どの部分をショート動画に含めたいかを指定することが可能です。
その後は、Smart Splitによって最適な長さを選択したり、キャプションを作成したりといった作業が自動的に実行されます。キャプションの表示方法には複数のオプションが提供されており、ユーザーは投稿前に選択することができます。TikTokの縦型のアプリに合わせて画像サイズも編集されます。同機能は、TikTok StudioのWeb画面から利用可能です。

動画のタイトルやハッシュタグなどのコンテンツ構成を作成するAI Outline

Smart Splitと合わせて「AI Outline」と呼ばれる新機能も発表されました。同機能は動画撮影前に実行する機能です。ユーザーが入力したプロンプトや、TikTokで頻繁に検索されているキーワードに合わせて、動画のタイトルやハッシュタグ、台本の下書きといった内容が自動的に生成されます。
ユーザーは、これらのアイデアを編集した上で動画の撮影に進みます。ユーザーのクリエイティブな思考を支援し、コンテンツ制作をサポートするのが目的です。全世界に展開されたSmart Splitとは異なり、AI Outlineは米国とカナダを含む一部の地域でのみ利用が開始されました。

まとめ

TikTokはAI機能の活用を促進すると同時に、安全に利用できるための取り組みも進めています。Smart SplitやAI Outlineはコンテンツ制作支援を自動化する機能ですが、TikTokアプリへ投稿される前には適切な検閲プロセスが実行されます。コミュニティガイドラインの遵守を含め、AI機能によってユニークなコンテンツに共有できる仕組みの開発を続けています。