マーケティング施策の一環として開発・公開できるようになったARフィルター
Instagram及びFacebookでは、SparkARの機能を用いると、AR(拡張現実)フィルターを作成できます。120万以上のフィルターが全世界のユーザーから公開されており、大手企業も販促活動に活用するようになりました。LenzGig社がARフィルターを企業で活用するためのガイドを掲載しています。
ARフィルターは安価で開発できる一方で、高いエンゲージメントが期待できます。Instagramの他のフォーマットに比べ、比較的利用している企業が少なく、競争が激しくないという利点もあります。
顔画像の加工、ゲーム、仮想的な試着等の事例
ARフィルターの代表的な例として、カメラに写した顔に、面白い画像や動画を重ね合わせるものが挙げられます。小売業やエンターテイメント業界では、自社のブランドイメージや商品に関連したARフィルターを開発し、ユーザーからの人気を集めるようになりました。また、化粧品会社は、異なる口紅の色を試せるARフィルターを公開し、自社の販売サイトへ誘導する試みを行っています。
ARフィルターでは簡易的なゲームも開発できます。例えば、自撮りした状態でタイミング良く目をつぶるとスコアを獲得できるゲームを提供し、上位のユーザーにはプレゼントを贈るキャンペーンを実施した事例があります。Instagram上のユーザー体験とリアルな体験を組み合わせる印象的な施策となりました。
ARフィルターをビジネス上の成果につなげるCTA
ARフィルターキャンペーンではCTA(コール・トゥ・アクション)を明確にするのが重要です。CTAが適切に設定されていなければ、フィルターがどんなにバズってもビジネス上の成果につながらないからです。ユーザーを自社のキャンペーンサイトやランディングページへ誘導することをゴールとして、インプレッション数やコンバージョン数を向上させます。
まとめ
ARフィルターキャンペーンでは、マーケティング施策の一環として、ユーザーの興味をひく面白いフィルターを開発します。ARフィルターを利用するユーザーの行動を分析し、改善を繰り返しながら最適化を進めていくようにしましょう。
参考資料
https://www.lenzgig.com/blogs/5-steps-to-run-a-successful-ar-filter-campaign-on-instagram-for-businesses
著者:Takayuki Sato