中小規模のECサイトやWEBメディア、実店舗で多く利用されてきた「LINE@」。無料でも企業向けのアカウントが開設できるということで、運用しているという方も多いのではないでしょうか。2020年1月14日より、公式アカウントに強制統合されるということですが、具体的にどのような変化があるのか、おさえておきたいポイントをまとめました。
LINE@から公式アカウントになるにあたって、具体的にどのようなことが起きるのか。大きくまとめると以下の3つです。
▼1.有料だったリッチコンテンツ機能が無料で使えるように
今まで、イラストや画像をタップしURL遷移させるリッチメッセージやリッチメニューなどの、デザイン性のあるコンテンツは、有料プランでしか使えない機能でした。動画メッセージや音声メッセージなどの機能も、同様に無料プラン(フリープラン)でも利用できるようになりました。
▼2.有料だった統計情報(アナリティクス)機能が無料で使えるように
無料のフリープランの人に一番うれしいのはこちらではないでしょうか。今までは有料でないと見ることができなかったユーザーの属性などの統計情報が見ることができるようになります。統計情報では、「性別」「年齢」「地域」等のユーザー属性や、友だち数の推移情報を見ることができます。適切なユーザーに情報をリーチできているかチェックできるのはかなり嬉しいですね。
▼3.料金が変わり、従量課金制が導入
いいことづくしの公式アカウント化ですが、上記2点は無料のフリープランを使っていた方にとってのメリットのみ。もともと有料プランを使っていた方は、場合によっては損になることも。その理由は、「従量課金制」の導入。ライトプランの料金は変わらず税別5,000円、スタンダードプランは税別20,000円から15,000円と一見オトクになっているように感じます。しかし、メッセージの無料配信数に上限があるため、一定の配信数を超えると追加メッセージとして1通あたり最大5円がかかります。
従量課金制のカウント方法としては、友だち数×配信数なので、友だち登録数が多いアカウントは、気をつけないと大事なタイミングで配信ができず、諦めるハメになったり、莫大な従量課金制分の料金を支払ったりする必要があります。
基本的には、無料で利用していた人は使える機能が増えてラッキー程度に考えておけばいいでしょう。その他気にするべきところでは、友だち追加用に店頭にQRコードを設置していた方は、再度新しいQRコードに設定しなおす必要があります。
有料で利用していたかつ、友だちの数が多いアカウントであれば、配信メッセージ数に注意しながら計画的な運用を進めましょう。