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SNSが当たり前になった現在、Facebookで爆発的なヒットは「狙って起こせる」ものなのか?

メーカーや各種サービスを提供する企業にとって、新聞広告やテレビCMと同じくらい(あるいはそれ以上に)注力すべき媒体として各種SNSを起点とした広告があります。近年ではインスタグラムやFacebookをきっかけにヒットする商品も決して少なくはなく、「SNSを有効活用してヒット商品を生み出す」という戦略を掲げる企業も多いのではないでしょうか。そんなSNSが当たり前になった現在、FacebookなどのSNSで爆発的なヒットは「狙って起こせる」ものなのか検証してみましょう。

■オペラリップティントとイブサンローラン、同じ「結婚」がキーワードの口紅の決定的な違い

SNSをきっかけにヒットした商品の代表として、「オペラリップティント」という口紅があります。これは、「花嫁リップ」という愛称でモデルやインフルエンサーから火が付きました。「花嫁リップ」とは「まるで、幸せいっぱいの花嫁のように美しくなれる」という意味。しかし、思い起こされるのは「オペラリップティント」のヒットの数年前にプチヒットしたイブサンローランの口紅です。こちらもSNSをきっかけにヒットしましたが、その際愛称は「婚活リップ」。婚活中の女性が付けることで結婚できる、という触れ込みでした。しかし、同じような「結婚」がキーワードの同じ口紅という商品にも関わらず、明らかに「オペラリップティント」の方が爆発的なヒットを生み出しました。これは、「婚活中」とターゲット層を制限せずに、若者も独身者も既婚者も含む、全てのキレイになりたい女性をターゲットにした「花嫁リップ」という愛称の付け方が明暗を分けたのではないでしょうか。

■「枯渇感」を煽られることによるヒットも要因?

さらに、「オペラリップティント」がヒットした背景には「SNS上での在庫情報」がありました。以前は限定色が多く売れていたのに比べ、近年では「あの色が人気らしい」「うちの近くの店でもあの色が売り切れていた」といった情報がより枯渇感を煽ったとも言われています。すべての条件を真似すれば同じようなヒットが狙えるとは限りませんが、法則性は参考になるかもしれませんね。

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