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WeChatを使った中国向けマーケティング・キャンペーンの成功事例

スターバックスの赤色マグカップ広告から取得できるクーポンが店舗への訪問を促した

WeChatは中国市場へリーチするために効果的なプラットフォームとして知られていますが、初めてマーケティング施策を立案する際には、どのようなキャンペーンを実施すればよいか、戸惑ってしまう担当者もいるかもしれません。中国メディアDragon Socialがまとめた中国向けキャンペーンの成功事例を参考にして、アイデアを膨らませてみましょう。
スターバックスは、WeChatの決済システムであるWeChat Payを通して、店舗で利用できるクーポンを配布し、来店者の増加を目指しています。クリスマス時期には、赤色の限定マグカップを宣伝する広告を出稿し、それをクリックすると取得できるクーポンを提供しました。キャンペーンの話題性は大きく、ユーザーは動画広告を平均して4.9回再生し、50%のクーポンが使用されました。

ユーモアを交えたコンテストを開催し、世界遺産を「バズ」らせる

歴史的建造物を若い世代にアピールするには、ありきたりな表現ではなく、ユーモアや創造性を交えた手法が求められています。中国・北京にある世界遺産・故宮のプロモーションでは、WeChatの絵文字を活用したコンテストが実施されました。過去の皇帝が、現代の若者たちのようにラップを歌ったり、自撮りをしたりする画像は、インターネット上で数多くシェアされています。明確なユーザー層に対して、正しいアプローチ方法を選択した故宮のキャンペーンは多くのユーザー獲得に寄与しました。

相互に送信できるグリーティングカードを配布し、「バイラル」性を活用する

化粧品業界は多額の予算をソーシャルメディアに費やしており、休暇時期は特に、競争が激しくなります。米国のブランドOlayは、中国の消費者が財布の紐を緩める旧正月の時期に、ユーザーが任意のメッセージを書き込める、オンラインでのグリーティングカード(挨拶状)を配布しました。WeChat上でOlayに返信したユーザーは、赤い封筒を模したグリーティングカードを取得可能で、友人や家族に時候の挨拶を送ります。相互にコンテンツを送り合えるキャンペーンは、ユーザー間で伝播しやすくなり、多くの人の目に触れやすいのがメリットです。

まとめ
WeChatは中国向けにローカライズされたソーシャルメディアなので、競合と差別化するために、中国文化への深い理解が欠かせません。例えば、キャンペーンに赤色が頻繁に使われるのは、中国で伝統的に赤色は縁起が良いとされているからです。先行する企業の成功事例をもとに、創造的なキャンペーンの考案を目指しましょう。

参考資料
https://www.dragonsocial.net/blog/wechat-marketing/
著者:Takayuki Sato

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